「みつー!なんで教えてくれないかったのさぁ!」
「ぇ…それは…」
無意識に私は雛を見た。
「え!あたし?」
「やっぱお前じゃねーかよ!」
「うるせーな!」
起きた…。
今のうちに謝っておこう!
「ごめん!うるさかったね…」
「みつきは別に良いんだよ…。
お前らだ!!」
私にキレてないのか。なんだぁ。
でも結構怒ってる系だ…。
「こめんよ!でも聞いてくれよ!!
俺のペンと消しゴムを机に隠して
おもしろがってるんだぜ?こいつ!」
そういって雛を指さす蒼太君。
「はぁ?あたしだけじゃないでしょ!!」
雛が怒った。
「お前中心だろ!」
うわー。蒼太君怒ると怖い…
「みつき!!」
「は…はぃ?」
何々!?私なんかした?
「何で泣いてんの?」
「…」
泣いてる?私泣いてるの?
そう思ってホッペを触ると、
確かに涙があった。
「何でだろう…」