ベットに入り、今日一日を思い出す。
なんか……今日は大変だったな。
高橋陽か。
あの高橋の弟………。
それにしても全然似てないな。
自分で言っておいて笑えてくる。
もう、こんなに笑い話にできる。
笑えるようになったよ?
もう………大丈夫だよ?
………だから、戻ってきなよ?
帰ってきなよ。
“お前は自分が思ってるほど、笑えてない。
それは本当の笑顔じゃない。”
いつの日にかにアイツに言われたセリフ。
どういう意味?
私は笑ってるんだってば。
この笑顔で今まで上手くやり過ごしてきたんだから。
見抜かれたのは………今も昔もアイツだけ。
そんなことを考えながら眠りについた。
***
“ば~か。俺がいつ、いなくなるって言ったよ?”
いなくなったじゃん。
“ちげぇよ。俺はいる。存在してる。
だからいなくなってねぇ。”
いないじゃん。
“俺は、お前に逢うために戻ってくる。
………いや、もう戻る。”
………え?
“お前は今の俺をみつけられるかな?
前より全然かっこいいぜ?”
バカじゃん?
あんたのほうが私のことみつけられないでしょ?
“バカはお前だ。
俺がお前のことをみつけられねぇハズがねぇ。
今だって。探してる。”
………え?
“もう逢える。”
「待って!!裕太!!」
手をのばした先には天井。
………夢?
“もう逢える”??
裕太……?