「フゥ…」
今は、今日の仕事も終わり、
丸一日も寝ていたアイリーンの部屋へと
向かっている。
まぁ、無理もない。
無理やりこちらの世界に連れてきたんだ。
負担が大きかったかな。
そんなことを思っていると
アイリーンのいる部屋についた。
そして、ドアを開けてみると…
「アイリーン!?」
倒れた椅子とぐったりと床に横たわっているアイリーン…
そして…
広げられた地図…
僕はすぐさまアイリーンを抱えベッドへと運んだ。
「見てしまったのか…。」
この世界の地図を…
―スリ…
アイリーンのほんのりと紅い額にふれると…
「熱があるな…。」
すぐさま医者を呼び、
処方された薬をアイリーンに飲ませようとした。
すると、
「…ん……。」
モゾモゾとベッドの中で動くアイリーン。
―パチッ…
僕の存在に気づいたのか、
勢いよく起き上がる。
「ぁ……。」