―ガサガサッ…



今は部屋の中を詮索中。



ここを出ようと思ったけれど、
ドアには鍵。 
 窓にも鍵。


窓を割ろうとしても…
なんでだろう…割れないし….


不思議な部屋…。

そんなことを頭で思いながら、
部屋にあった机の引き出しを引いてみた。


「ん……?」


これは…



「地図…?」


だいぶ古そう…。


―パサッ…



広げてみると、
見たことも聞いたこともないような大陸がずらり。




私はその国々を読み上げてみた。



「エ、エメラディア王国に、ソフィア王国…
 えっと、それからアンジェ…~ッ!?」



―ズキンッ…



「~ッ……!!」


言い表しようのない酷い頭痛が私を襲った。


「ハァ…ッッ…あっ…!!」


―ガタガタンッ!!



目まいまでしてきて
私はバランスをくずし、
椅子から落ちてしまった。


「ハァ…ハッ……~ッ…―。」




私は痛さのあまり意識を手放した…。