「エド‥‥ガー‥。」
そう、そこに立っていたのは
紛れもなくあのエドガーだった…
「アイリーン‥‥アイリーンかッ!?」
息切れをしながらこちらをみて驚くエドガー。
「エドガーっ!!」
怖くて誰でもいいと思ったからなのかもしれない…
でも私は自然とエドガーの胸へと飛び込んで行った。
「大丈夫…もう大丈夫だ…」
「エドガー‥エドガー‥ッ‥
ふっ‥うッ‥‥」
しばらくの沈黙‥‥
それを引き裂いたのは
ダレンだった。
「へぇ~‥
もうそんな仲になってたんだ?」
「ダレン‥貴様ァッッ!!」
恐ろしい形相でダレンを睨むエドガー‥。
「お~恐っ。」
それを見ても
なんとも思わないような発言をするダレン。
「ま、今日のところは退散ってことで。
じゃね、アイリーン。」
「‥‥‥」
ダレンを
まだ睨みつけるエドガー‥
貴方も‥ダレンみたいな吸血鬼なの?
私はその言葉を飲み込んだ──‥‥。