「まさか…あいつッッ!!」


「アイリーンの血を啜ったのか…」


「あぁ、そういうことだろうな…。」


こみ上げてくる怒りを抑えているエドガー。

見てるこっちがたまんないよ。


「ハァ……で、
そのあとすぐにここに来たと…」


「へい。」


「…よし、もういいぞ。
お前のその勇気のおかげで
王女が救われるかも知れんぞ。」


「ははっ。
ありがたき幸せでございます。」


そう言い終えるとそそくさと仕事場へ戻っていった…



「…狩の始まりだな……。」


「あぁ、それも相当な獲物だぞ…」


「フッ…そうだな…。」

エドガーとクリス、
そして兵達は足早に城へと向かった…。



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その頃…


「ハア…ハァ………あれ?ここ…」


森の中を走り回っていると…


「ってここ!!さっきのダレンのお城じゃないっ!?」


そんなことを言っていると…

──ガシッ!!

「え!?」

二の腕をつかまれたアイリーンは
驚きのあまりビクッとなりながら後ろを振り返った…

すると…