──ガチャ……コッコッ…
ドアの開閉の音と
こちらへ向かってくる足音で
私は目覚めた。
──ギシッ…
「ん………」
目を開けてみると、
そこにはさっきの少年…
いや、美青年と言った方が
いいのかもしれない人が
ベッドに座っていた。
「ふふっ、かわいい寝顔だったよ。」
「ちょっ、貴方誰ですか!!」
「僕?あぁ、これは失礼。」
またこの前のように耳元に近づく青年。
「僕はダレン・シェリダン。この前はどうも。」
──ペロッ
「ひぅ……」
首筋をなめられる
複雑な感覚に襲われていた。
(この前と同じ…)
吸血行為をされたあの時と
同様の今に怯えながら、
掴まれた腕を振りほどこうと
必死であた。
「いやあっ!!」
「大丈夫だって、僕に身を任せて。」
「いやあっ!助けてっ!!」
──ブツリッ
「や………ぁ…。」
アイリーンは抵抗するも空しく、
力が奪い取られるような感覚に襲われた。
「じゅるっ…ゴクッ…」
(助けて…助けて……エドガー…)
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