3年後。





ついに、この日が来た


どれだけ楽しみにしていたか。




慎重に服を選び、メイクをし、ストラップをしっかり持ち、あの町に向かった。


疾風に会える


自然とあの丘に向かう足が早くなった。




丘につくと、そこに疾風はいなかった。



「まだ来てないのかな?」


早く来すぎたみたい。

疾風まだかなぁ。



「紗和さんですか?」


いきなり誰かに話しかけられた。



後ろを振り向くと、40歳ぐらいの女の人がたっていた



「はい。そうですけど」



「いきなりごめんなさいね私は、疾風の母です。」