初めて君に会った日、その日はちょうど家族で母の実家に来ていた。


そこで私は、迷子になってしまった。


偶然たどり着いた公園、そこの桜の木の下に、君はいたね。



私は、しばらくそこを動くことができなかった…


悲しげな瞳でたたずむ君にくぎづけになっていた。



不意に目があった、見ていたことに気づかれたと思い、私は急に恥ずかしくなった。



君はにっこりと笑いながら私に近づいてきた。