今日は早く目が覚めた。



今日で疾風と会えるのは最後か…



私は朝から落ち込んでいた


遅刻しないように、早めに家を出た。



ついた、遠いよ〜。
あれ?疾風もう来てる。



時間より早くきた筈なのに疾風はもう来ていた。



声をかけようとして、ふと足を止めた...



また、あの表情..遠くを見つめる疾風の瞳はどこか悲しげだった……



疾風が気づいた。



「紗和!」


さっきの表情は一瞬にして消え、いつもの太陽のような笑顔で私を呼んだ。



ドキッ!疾風の呼ぶ声にドキドキする。



「おッ、おはよ。疾風!」



「おはよ!今日は早いな」



「うん、早く目が覚めちゃって!」



「そっか。」



帰らないといけないこと、言わなきゃ…




「疾風!」



「何?紗和。」



「私ね、明日帰らなくちゃ行けないの…」




私は泣いてしまわないように、目を合わせずに言った


疾風は何も言わない。



私は不思議に思い疾風をみようとした…



いきなり、視界が暗くなったと思ったら疾風の顔が目の前にあった。