「満幸(まあさ)ってさー、朝日(あさひ)と仲めっちゃいいよね!」


―――当たり前じゃん


「そうかなあ?ありがと♪」


「もしかしたらアサヒの好きな人ってマアサだったり!笑」


―――分かってるわよ


「えーないない!アサヒ居ないって言ってたしぃ」






とある放課後。


某ファミレスで語り合う女子高生。


その中に私はいた。



私の名前は石田満幸。



名の通り、満ちた幸せが欲しい16才。


自分で言うのもなんだけど


外見は結構マシなほう。


カラコンでクリクリな目。
ツケマでバサバサな長いまつ毛。
ユルフワカールな栗毛の髪。


これで結構モテている。