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「おい! ハル。大丈夫か?」


ハルトはうなされていた。


瞑っためから涙がこぼれていた。


「おい!夢みてんのか? ハル!」


ハルトは、マスターの声で目を覚ました。


まだ焦点の合わない目で周りを見回した。


窓のない殺風景な部屋、フロアタイルにじかに寝かされていた。


天井の蛍光管が白々しく辺りを照らしている。


対面する壁に堅牢そうな金属製のドアが一枚ある以外


何もない薄汚れた部屋だった。


両手は後ろ手に手錠で拘束され、両足首にも手錠が掛けられていた。