ある朝院長のカリヤは二人を二階にある礼拝堂に呼び、


ひざまずき神に祈るように命じた。


『この祈りは、私たちの負いめをお赦しください。


私たちも、私たちに負いめのある人たちを赦しました。


という事だ。それで、お前たちに罪を犯した者を赦したように、主はお前たちの罪も赦してくださる』


『でも、私は赦すことはできません』


とアユミはカリヤに向かっていった。


『お前はどうだ?』カリヤはケンイチに向かっていう。


『わかりません……』ケンイチは呟くようにいった。