アユミは自身の犯した父親殺害、その罪の重さに苛まれていた。


夢の中に現れる父親はその焼け爛れた顔でアユミに呪いの言葉を浴びせた。


目が覚めてからも逃れようがない罪悪感に押しつぶされそうになった。


───お父さん…。ごめんなさい、でもそうするしかなかった……。


アユミは父親の夢を見る度、贖罪の祈りを繰り返した。


ケンイチもまた母親を殺害した事による良心の呵責に苦しめられていた。