私だ…



サブリーダーの君靖が、婦警という言葉がその話の内容に出た時、話を一旦中断させた…あの時は、妙子の心臓の鼓動も中断するかと思った!





亮介は言葉で、あの時の感情を見事に伝えていた…

妙子がそう思うのだから、間違いないのだ…。



妙子は、気がつくとお気に入りのメガネが曇り、亮介の姿が霧の中から幻想の世界へと入り込み、過去のあの時へと、引き戻された…




やがてスタジオから、亮介が出てきた時は…、単なる恋愛小説大好き人間を演じ、必死にごまかした…


あの思い出を汚す事だけは避けたかったのだ…。



妙子は亮介が帰った後も暫くは、現実の世界へと戻る事が出来なかった…!










それから、二週間後の夕暮れ時…