「そういえば、舞。」
いきなり真顔になる彩佳。
「なぁに?」
「さっき話してた人誰っ?」
さっきアドレス交換しあった、あの黒髪の背の高い人のことだ。
「私も知らない…アドレス教えてっていきなり言われて交換した」
「マジー?!恋に発展するんじゃなーいのっ?♪♪」
冷やかす彩佳。
「もうっ、やめてよー!!」
笑いながら彩佳をバシバシ叩いた。
恋かぁ…。
私は中学生以来、恋をしてない。
だから好きっていう感情とか忘れちゃった。
これから私が恋することなんてあるのかなぁ?
勝手な未来を想像した。
恋、したいな。