「舞!ご飯食べおわった?
矢野くんとこ行こっ!!」



「OK♪」




二人は急いで隣のクラスに向かう。



「あっ!居た!矢野くーん!」


彩佳が大きな声で叫ぶ。


私は邪魔にならないように
少し離れた。



そのとき


「ねぇ」



誰かに話しかけられた。

振り向く。



そこには優しく微笑む
黒髪で背の高い男の子が居た。




「は、はいっ!?」


いきなり話しかけられて
思わず声が裏返る。



「あのさ、アドレス教えてくんない?」




「えっ…?」



どうしよう。
教えたほうがいいのかな?

うーん。


「いいよっ!」


男の子は、にんまり笑う。


二人はアドレスを交換しあった。



「またな」


「はい」



男の子にさよならし、
彩佳も話が終わったみたいなので彩佳の元へと向かう。