「咲希ちゃ~ん!ご~はんよ~!」
おばちゃんのちょっとひるがえった声が聞こえた・・・。



――う・・・ンぅ?い、今にゃン時だぁ??

時計を見ると・・・
 
――9:16――

え?えェ?

今、朝だっけ??

カーテンを開けて私は初めて理解した。

私以外の生物ほとんどは活動を開始している事を・・・

そして高校生活しょっぱなから遅刻という失敗を犯している事を・・・


「ぬぁ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!」

私は風になりきりながら、妙な悲鳴をあげつつ高島高校へと吹き渡っていった。

私の家から徒歩27分の高島高校はもう学校自体がテーマパークという風だと聞いた。
高校こそ立派な友達を作るぞォ!!


中学では、男にみられ、女子には付き合ってくださいだ何だの・・・
お・ま・え・は・お・ん・な・だ・ろ!!
ってぶん殴りたくなって、
めんどくさいから、登校拒否!
これが真実である。
べつにイジメとかなかったし!

高校では、聖なるホルモンだしていくゼ!


――気合十分!