「セ、せんセぇ・・・」

拍手がどんどん薄れていっている・・・

私の頭の中では、小山の仁王立ち姿がまわっていた。


「おぅ?」
猿鳶先生がこっちを見る。

「あんのぉ・・・そろそろ降ろしてもらえないかと・・・」

「あぁ、わるいなぁ」

猿鳶先生はわらって・・・
というか汗だくの顔をぐっしゃぐっしゃにしながら、
私を地上へと舞い戻らせた。

周りを見渡すと、もう男子群の中には小山はみえなかった。

小さいからだろう

スモールだから・・・

あ、いた。


ピョンコと飛び跳ねながら残りの列の人数を数えている。

ひょぇ・・・


目ぇあわんでよかった・・・。

私はなるべく小山の目につかない様に
女子の列の後ろへと足を向かわせた・・・。