そして、
俺たちの夏休みは、終わりを告げた。
その後、”おち”は、父親に、こっぴどく叱
られたらしい。
が、夏休み明けのテストでは、見事、成績は
返り咲いていた。
「ほれみろ」
俺は、笑って言った。
それから、休み明けの俺達2人の変化に、
クラスの連中も、かなり驚いていた。
が、徐々に、”おち”を仲間と認め、
いつしか、自然に打ち解けていった。
そして、もう一つの変化は、”おち”が、
誘われて美術部に入った事だった。
そして俺も、クラブの仲間に謝って、再入部
する事になった。
休んでいた分を、取り返すには、きつい事も
あったが、好きな事ができる喜びを、俺は、
かみしめていた。