カナシイ・悲しい・哀しい




心に、そんな言葉が、また浮かんだ。




「もう、大丈夫だから」




俺がそう言うと、黙ってあいつは、俺の胸に



飛びこんできた。





俺は、友情だか何だか分からない感情で・・



抱きとめた。




そして、まるで幼い子供の親の様に、ずっと



背中をさすっていた。



落ち着くまで、ずうっと・・・・




「もう大丈夫だから」とくり返しながら。