灯りのついてないその部屋の窓からは、 夕暮れ時のきれいな夕日が差し込んでいた。 部屋の片隅に、黒いズボンに、ボタンの はずれた白い服を着て、あいつは、うず くまって肩を震わせていた。 ほとんど、声を立てないようにしながら。 きっと・・子供の頃から、こうやって、 こいつは・・・一人で泣いてきたんだろう。