菊江さんという大切な存在を失ってから、更 に、人に心を開くのが怖くなった事。 そして、なるべく、人との接触を避けてきた 事。 ”おち”にとって、俺は唯一の友達で・・・ あいつの気持ちを、一番理解してやらないと いけなかったんだ。” 「何だか生きていくのも 疲れるね」 ”おち”の声が聞えたような気がした。 俺は、更にスピードをあげた。