その話を聞いた夜、俺は不思議な夢を見た。 透き通った海辺に近い外国の小さな街。 ”あ、ここ知ってる” その風景も海の香りも、みな不思議に、懐か しい感じがした。 そこで俺は、なんと、栗色の長い髪の女性に なっていた。 顔も性別も、全然違うのになぜか「俺だ」という 意識があった。 そして、小さな子供の手を引いて買い物に いくところだった。