”おち”は、少し怒った口調で、
「とにかく、天野には、関係ないんだから、
他のヤツには、黙ってて、ほっといてくれ
よ!」
と言い捨てて、帰って行った。
”関係ないって、何なんだよっ!ほんとに。
勝手に(偶然だけど)俺の生活に割り込ん
できてっ!”
「お前には、関係ないだろっ」
心の中で、この言葉が、繰り返しこだまして
いた。
それは、まさに、1年の終わりに、俺が、
クラブの仲間に言ったその言葉だった。
自分の問題も、まだ未解決で、もやもやして
るのに、加えて、この問題。
くそっ!ったく!山崎も、山崎だ!
先生のくせに、アイツの淋しさにつけこんで
手を出すなんて!
「バカヤロー!!」
俺は、一人、川に向かって、怒鳴っていた。