"見てしまった! とんでもないものを、見てしまった!!” 心臓がドキドキする速さと同じスピードで、 校舎の3Fから2Fへの階段を、転がり落 ちるように俺は、勢いよく駆け下りた。 あれは、高2の一学期。 期末テストが終了して夏休みまで残すところ あと少しとなったある日の出来事だった。