私はあの時もなっつと一緒に公園で遊ぶところだった。 なっつを追いかけるのに必死で周りが見えていなかったんだ。 「待ってってばー!」 ドンッ! その時、私は誰かにぶつかってしまった。 「すいません、大丈夫ですか?」 その人は私より先に立ち上がり手を差しのべた。 「だいじょ……ぶ…。」 私は顔を見るまで気が付かなかった。 「……裕香?」 あなたは私の事を覚えていた。 「祐希くん…?」