自分の額を軽く手で擦る二戸 梨杏。






中村先生の髪から落ちる水の滴が掛布団の上にポタポタと落ちては染み込んで行く。






朝ごはん何を食べさせようかな?と二戸 梨杏の顔をじっと見ながら考えている中村先生。






長い睫毛、綺麗な切れ長の二重の瞳。






中村先生が瞬きをする度に二戸 梨杏の胸がドキドキする。






中村先生、お願いそんな顔で私を見ないで――!







――梨杏には、今の中村先生の姿がセクシー過ぎて、刺激が強すぎるから――。







ポッと顔が赤くなった二戸 梨杏、思わず急いで掛布団を鼻の所まで上げて顔を半分隠す。







「寒いのか?」






――寒くない。






「違います……」






ちがうっ、全然そうじゃないのっ――。






目のやり場に困っていいるんです!