新人アルバイトに誤解を解くために説明を始める。
「あ、あのねー。私は、不審者じゃないんだよ。ここの店の店員。大体、僕がなんで不審者なんだよ…。このお嬢さんはね、お金を払わずに店を出ようとして、そこを私が捕まえたのにー、もぉうっ!」
「私、………警察に電話をしてしまいましたよ―」
とんちんかんな事をしてしまったと少し反省をしてモジモジしている新人アルバイトの女子大生。
時は既に遅く、赤色灯を光らせたパトカーが到着した。
店の中にいる二戸 梨杏・店員・新人アルバイトが一斉にパトカーの方を見る。
パトカーから降りてきた50代後半の警察官が1人店の中へ急いで入って来た。