「あ゙ぁ゙…肩痛い」

やっと終わった。
バケツの所為で身体中が痛くて、しょうがない。

『ごめんね…耀羽。手伝ってあげれなくて』
「別に大丈夫だよ」

つか日和がバケツを持てたとしても持たせないし。女子に持たせるなんて最低だしな。

ここは教室だから、あんまり大きな声で話せない。

日和は俺の隣に座っているのに誰にも見えないんだ。まぁ…多くはないけれど俺みたいに【天使】とか見える奴がいるかもしれないけどな。

「廊下はどうだった?耀羽」

クククと笑いながら近付いてきたのは親友の鮎川 慶(あゆかわ けい)

「慶…怒るよ?分かってるよな?」
「ゴメン。ゴメンって」
「許す」
「サンキュ~耀羽。それより、その頬どうした?」
「…ベットから落ちた」
「ハハ!間抜けだなぁ」
「うるさい。ほっとけ」
「はいはい。最近、楽しそうだね~。何かあったの?」
「…別に?」
「あ、そうですか。んじゃあな」
「ん」
「あ、そうだ」
「は?」
「俺さ…霊感あるほうなんだよね。じゃ」

アイツは何が言いたいんだ。

まぁ、いいや。