(アイツ…またいるよ)


学校の窓から見える大きな木。

その枝に座る少女。

制服を来た少女はいつも、あの場所に座っている。

いつも、あの場所にいるけど授業はどうしてるんだろうか。

「耀羽~理科室行くぞ~」
「ん?あぁ」

俺は名を呼ばれ席を移動する。チラリと少女の方を見ると少女は悲しそうな瞳をしてコチラを見ていた。