「…ん?女の子はみーんな王子のものだっつーの?。」


…違う……違うよ…。



王子がみんなのものなんだ。



「…離して下さい。」


めぐの握りしめる手が強くなったのか男はめぐの手とあたしの手も一緒に振り払った。



「て、てめぇ!……。」


「はいはい。君保健室来るんなら油うってないで早く来てくれるかな?。」


どこからいたのか保健の先生がにこやかに手を振っていた。


神出鬼没で謎が多いイケメン保健医で名を通してる。

あたし…この人ニガテ。


「……チッ!おぼえとけよ」

一昔前のヤンキーの捨て台詞を吐きながら保健の先生と共に保健室へと向かう、奴の姿はとても格好悪かった。


あんたはそこら辺の一般人に決定ね。


ペチン