紅は義母さんの内心など知らずに、ただ久しぶりに義母さんが自分に笑いかけたことを喜びました。

『はい!義母さん、分かったわ。』

と元気に答えると、お気に入りの服に着替えて、さぁ、出発です。

『いってきます☆』

と紅。

「いってらっしゃい。……二度と帰ってくんな。」

と義母さん。ですが、最後は紅には聞こえていないようなのでした。