イタチが寂しそうな、辛そうな顔をして言った。

『うん!じゃぁ、今度こそまたねー♪』

紅はそんなイタチに笑いかけると、走り去った。

イタチは、紅の背中を見ながら呟いた。

「鬼…か。小さな鬼はどう生きてきたのだろう?」

だが、それは紅には聞こえていないのだった。

紅は、来たときと同じ道を、時間をかけてゆっくりと歩いた。