「ああっ・・・ごめん びっくりしたよね」
思わず謝ったけど、彼は寝ていた。
仕方なく蹴ったタオルを再び掛けてあげておかゆを作った。

「食べられる?」
杉田君はぐっすり寝ていたから聞こえていない。
耳元で呼んだら起きてくれた。私はまた
「食べられる?」
と聞くと
「石川が食わせてくれんのね?」
「あーはいはい」
仕方なくおかゆを口に運んであげた。
「・・・ウメェ」
「ほんと!?」
「ああ」
私はうれしかった。
彼はおなかいっぱい食べてくれたから・・・

「ねえ・・・抱いてもいい?」
「――――――――――――――っ!」
そう聞いた癖に答える前に私は彼に抱かれていた。
あったかかった。優しかった・・・
私はなぜか自分から寄り添っていた。
彼は何も言わずに唇で私の唇に触れる。
甘いキス・・・とてもうれしかった。
こんなに優しく包んでくれている・・・・

はじめてずっと一緒にいたいと思った。