30分ほど話していると,あたしのケータイが鳴った。
この音は…お母さんからのメールだ。
メールを見てあたしは嫌な顔になる。

「……げっ」

「どーしたん?」

「お母さんが帰って来いって…」

あたしの家は厳しくて,その頃まだ門限が7時で,そのときはまだ早い時間やったけど,予定があるから呼び出された。

どうしよ…
せっかくここまで来てくれたのに,30分もしてないのにバイバイするのは…申し訳ない…

「ぢゃあ俺カズとサキちゃんとこ行くし駅まで送るわ。行こっ!!」

そう言ってゆうちゃんは立ち上がった。

「でも…っ」

「気にせんでもいいで。
また今度会お」

優しいなあー。

そう思いながら駅まで送ってもらい,ゆうちゃんとの初対面は30分で終了した。