次の日の学校にて。


「別れようかなー…」

ボソッとつぶやいた一言に驚く友達の知江。

「なんで?!昨日なんかあったん??」

なんかあったわけじゃない。
ゆうちゃんのこと嫌いじゃない。

でも昨日あって,なんか違うと思ったんだ。
恋愛はこんなんじゃないって。

好きならチューしたいはずだし,もっと一緒にいたいと思うはずだ。

でもあたしは昨日チューどころか,一緒にいるのにも疲れて,まだ門限まで時間があったにもかかわらず,適当に言って早めに帰ってしまった。

「なんか…これから好きになるかもって思って付き合ったけど…好きになれそうにないかも」

正直な気持ちだ。

「まだそんな早よ決めんでもいいんちゃう?これからやって!!
せっかく彼氏できたんやし,もうちょっと考えてみぃー」

知江は笑顔で答えた。

自分は彼氏とラブラブだからってー!!