「……」


「……」


「……」


「ねぇ、どこ行くの?」


繁華街を出てから、沈黙に耐えられなくなった私は大和に話しかけた。



大和は答えない。


私が何度目かのため息をついた時、大和が立ち止った。


「何ここ…公園?」


うなずくと、無言で大和が入って行った。


あわててついて行くと、中央にあるベンチに座った。



反射的に隣に座ってしまう。


「何しに来たの?」


「自然の空気吸いに」


「何それ。私も一緒にいなきゃいけないわけ?」


「アンタに聞きたいことあるから」



すると、顔がだんだん近づいて。



唇が当たる寸前で、止まった。