蛍が歌い終わると、今度は大輔が立ち上がって歌いだした。


私は蛍が座った時を見計らって、隣に座って本題に入る。



「大輔のことどう思う?」


「へ!?」



蛍は持ち上げかけたコップをドンと置いた。


「いきなりどうしたの? もしかして大輔くんのこと気になってる?」


「いや、まったく。で、どうなの?」


「……好きだよ」



蛍は普段見せないような真っ赤な顔でつぶやいた。





か…可愛いっ!!


女の子って恋するとこういう表情になるのね。




私は恋愛なんて一生しないと思うけど。


「大輔、蛍のこと好きって言ってたわよ」


「えっほんと!?」


私はうなずくと、蛍に耳打ちした。



せっかく両想い?なんだから、付き合わないと損。だと思う。



だから蛍のために取り持ってあげることにした。