「…私に何か用?」


「あのさ、俺、蛍ちゃんのこと好きなんだよね…」


「は!?」


思わず叫んでしまった。



「しーっ声が大きいよ…」


「蛍はアンタみたいなチャラいの好みじゃないと思うけど」


「うわ、今の結構傷ついた…。あのね、言っとくけど俺男子の学年成績2位だからね?」


そうだったの!?



茶髪だし、バカにしか見えない…。



「だからさ、蛍ちゃんに俺のことどう思うか聞いてくれないかな?」


「それって自分で聞けないこと?」


……めんどくさいな。



眉間にしわを寄せながら私が聞くと、大輔は少し照れたように言った。




「恋をするとね、相手が視界に入るだけでドキドキしたり、目が合うだけできゅんってなるんだよ。相手が自分のこと意識してないのにそんな直球なかなか聞けないよ」


「ふーん…ま、いいけど。あとで聞いとく」


蛍好きな人いないって言ってたし、
見た目と違っていい人っぽいし…



こいつのためじゃなくて、蛍のためと思って聞いてみよっと。