……。



ものすごく気まずい…。


今はカフェの中。



私の隣に蛍が、その向かいに大輔が座ってる状況。



微妙な静けさがイライラする…。



血管が浮き出てきたころ、大輔が口を開いた。




「蛍、一応言っとくけど浮気とかじゃねーから」


「……」


「さっきのは俺の双子の妹」



は?


「大輔さ、もっとましな嘘つけないの? アンタ一人っ子じゃん」


「俺の親、俺と妹の野依(ノイ)が5歳の時に離婚したんだよ。そのまま引き離されて…両親はお互いに会おうとしないから、一ヶ月に一回くらい野依がうちに泊まりにくるんだ」


「…どうしてあたしに黙ってたの?」


「両親が離婚したとかさ…話すの恥ずかしいじゃん。それに同情されたくねーし」




その瞬間、蛍がドンッとテーブルを叩いた。