尋常じゃない速さで心臓が動いてる。



肩で大きく呼吸しながら、息も絶え絶えに叫んだ。


「いきなり…何すん…のよ!」


「何って…前触れあったじゃん」


「あんな長いの…無理…っ」


思わず涙目になりながら大和を睨むと、真剣な表情で見つめてきた。



「……大和?」


「ごめん、葵。我慢できねぇ」


「え…んん」



再びキスされて何がなんだか分からなくて、ドンドン胸を叩くとすぐ離れる。




口を開こうとしたらまた塞がれた。