次の瞬間、唇が塞がれてた。


「ん…んん!?」


クラスメイトの視線を感じる。


何これ、めっちゃ恥ずかしい。



何でこの私がこんな目にあってんの!!?


すると、口に何か入ってきて…大和の唇が離れた。



「……卵焼き」


「いるって言っただろ?」


にっこり笑った大和は、呆然とする私の手をとって。



「この通り俺たち付き合ってるんで。暖かく見守ってください! 水口お弁当片付けといて」


「らじゃー」



あっけに取られるクラスメイトを置いて、引きずられるように教室を後にした。