『結婚相手は大和が決めるものだから、いやだと思ったら破棄することもできる。葵ちゃんにはまだこの話をしていない。でも、同じ学校なんだろう? 機会があれば話してみて、前向きに考えてくれないかな』



父さんはそのときも優しく話してくれた。


俺は父さんの気持ちに答えたい。



だから、行ったことのない合コンを葵がいるからOKした。






カラオケでの葵は噂以上に無愛想だった。



性格わりぃな…。


って思ってたけど、強引に外に連れ出された時。



水口のために二人きりにしてあげたと聞いて。




葵は、気持ちを素直に伝える術を知らないんじゃないかって思った。



本当は優しい奴なんじゃないかって。





だから、葵と付き合ってみたいって思ったんだ。