「言えよ」


大和の低くかすれた声が耳元で聞こえる。

息が耳に当たって…。



どうにかなりそうっ…。


涙目になって大和を見上げると、
大和は真っ赤になった。




何で? このタイミングで?



また首をかしげると、大和はため息をついて。


「その顔、反則だし。───もうキスするから」