「ちょっと、アンタが突然来て引っ張ったから私これから変な目で見られるじゃない! どうしてくれるの!?」


「いいんじゃね? もともと変な目で見られてるじゃん」


「そうだけどっ…」


何これ。


会話的に私の方が下っぽい!



何か負けたみたいで屈辱的だわ…。


「着いた」


「え?」


金属の音がして、扉を開けた先は───




「───屋上……?」



雲ひとつない青空が広がる、屋上だった。