「土曜日9時ホテル三日月の907室で待っています」
『…え?』
ホテル三日月は宿屋っぽいホテルであくまでラブホじゃないよ
「この話は誰にも聞かれたくない」
あのホテルは防音壁に覆われた部屋
音なんて漏れやしない
部屋はこないだ予約した(警察の目をごまかすために)
『いいですよ。では』
そう言って蓮は電話を切った
タイミングがよく電話を切った直後タクシーがきた
ただいま警視庁
「いや~、おっかないなぁ」
「ほんとほんと」
「お前ら…大丈夫か?とくに松本」
何で俺!?
「お前死体苦手だろ?」
逆に死体が得意な人はいないと思うけど…
それに俺、人が殺されんのと自殺したの目の前で見たし(首斬りジュリエットより)
「しっかし仁内もか…」
?
「理香のストーカーだった」
「「えええええぇぇええええぇぇ!!??」」
「部屋調べたら出てきたんだよ。写真やら日記やら」
まじかよ…
でもこれで犯人が百合山玲だというのは確かだ
「証拠ないけどね」
それを言っちゃぁ…
「七瀬の時と同じでケータイもなくなってるな」
「あぁ…完璧彼女の仕業だ」
「証拠ないけどね」
それは禁句だぁ!!
「頑張ってるわね!」
「「!?」」
千葉さんだぁ!!
「ち…ちちち千葉先輩…どうしたんですか?」
どんだけ緊張してんだ原口
「ん?こないだ殺された野山大樹いたでしょ?」
野山…
あいつか
「野山のケータイから理香のことについてあってね」
「「え!?」」
「どうやら集団でストーカーしてたみたいなの」
集団…?
「じゃあ野山も百合山玲に…」
殺されたのか?
しかし千葉さん
「それはないわ」
「Why?(何故?)」
「彼女らしくないのよ。殺し方といい、あと始末といい」
千葉さんは続ける
「百合山の場合、証拠も全部消し去っていくんだけど、今回は荒らされた後、凶器と見られるもの全てが残っていた。同じ人物がやったと考えにくいの」
違うとすれば共犯?
ただの偶然?
「まて、集団ストーカーっていったな。てことはあの3人以外にもいるのか?」
千葉さんは頷いた
「大石蓮、斉藤龍司この2人よ」
「じゃあまず、この2人を探し百合山玲が来たことろを抑える、これでいくぞ!!」
「「はい!!」」
後ろを振り返っても
そこには道なんてなかった
「龍司さん!」
「待ってたよ。沙織ちゃん」
龍司は相変わらず軽い
私はこいつが大嫌いだ
「とりあえず中入って」
でも、今は優しく見える
私は言われるがままに部屋に入った
「あぁ、散らかってるけど気にしないで」
…きったねぇ
これを気にしない人はいないと思う
いたらむしろ奇跡だな
「ん、お茶でもいる?」
「あ、お願いします」
龍司はばたばたと部屋の奥に行った
~♪~♪~
「!?」
ケータイがなった
『大石蓮』
出ようとした手が止まった
ここは斉藤龍司の家で龍司と2人でこの部屋にいる
「龍司さん!ちょっとトイレかりますね!」
返事を聞く前にトイレに直行
ドアを閉め急いでケータイに出た
「もしもし、蓮さん?」
『理香さん』
「蓮さんどうしました?」
『あなたに会いたいです』
「え?」
蓮はまるで子供のように泣きそうな声で言った
『僕…あなたが好きなんです』
涙がでそうになった
『今日あなたが急に部屋を出たとき悲しく、とても悲しくなったんです。…その時気が付いたんです』
「私は…」
貴方を殺さなきゃいけない
『理香さん?』
「な…なんでもない…です」
嬉しいはずなのに
笑顔になれない
「いつか……返事をさせてください」
私は電話を切った
これ以上はなせない気がしたから
「沙織ちゃーん?コーヒーいれたよぉ!!」
私は深呼吸して龍司のところへ行った
「すみません…いただきます」
「砂糖もう入っているから♪」
「ありがとうございます♪」
ほどよく甘いコーヒーを口に入れた
「ん…松本、住所わかったか?」
「はい、俺もやる時はやるんで」
今俺たちは大石蓮の家に向かっている
犯人は間違えなく百合山玲
動機は姉、百合山理香の復讐
もう大石か斉藤に接触しているはずだ
「…大石も斉藤も立派な殺人者だ。しかし捕まえるのは百合山が捕まるまで待てよ」
「はい、わかってます」
俺は車を止め、大石の家を見た
「明かりがついてる…いるな」
西田さんは車から降りてまっすぐ玄関に向かった