「まーーなーーみっ!」



あたしは不意に後ろから背中をど突かれ、驚き咳き込んだ。



「ゴホッグボッ」



「あ、ごめん…
って、それどころじゃないじゃん!
話してたのって木島くんだよね!?
あんた、何したの!?
なんで喋れてんの!?
なに話してたの!?」



美夏のテンションに着いていけず呆然とするあたしの肩を美夏は、勢いよく揺すった。



「ちょっ、ちょっと待ってよ美夏、
いまいち話しが読めないんだけど…
木島って凄いの?」



「はあぁぁぁぁぁぁぁ!?
あんた木島くん知らないバスケ部がいるぅ!?」



「え、うん」



「はぁ、いーい?」



美夏はため息をつくと、良きを整え話しだした。


「ちゃんと聞きなさいよ。

木島くんはイケメンで、勉強もできる、スポーツもできる、何よりバスケが上手い、そんな人なの!」



へー、と思いながら軽く聞き流していると再び美夏に肩を揺すられた。



「木島くん、中1の頃から選抜で中2で強豪の集まるって言われてるアノ遠征に行ったんだよ!?」



はぁ!?アイツが!?



選抜はいいとして、アノ遠征に行くって言うのは本当に強い証みたいなもん。

さすがに、あたしも驚いた。