「ここ」 "木島祐希"が1つ後ろの席を指さした。 「へ?」 「お前の席」 ぶっきらぼうにも程があんだろ、ってくらい冷たくい返事。 でも、その言葉の中に優しさを感じた。 「ありがと……」 そう言って、木島の指さす席に座った。