暗闇から現れたた長身の男性。

 「?あなたは?」

ルイはその男性に問う。

 「この町の長だ。」

 「恐ろしいって?」

次に質問するのはカリン。

 「霊は我らを死に導く。」

その質問にもきっぱりと答える長である男性。

 「死に?」

 「そうだ。霊達は集団で行動し、我らを死の道へと連れていく。」

 「死の道へと…」

 「連れて行く…」

イワンとカリンはそう呟き、生唾を呑んだ。

男性は続ける。

 「我らでは歯が立たん。そなた達に協力してもらいたいのだが…」

口ではそう言っているものの、目は断るなと訴えている。

彼に圧倒されてかルイ達の答えは決まっていた。

 「…俺達でいいなら。な?」

 「うん。」

ルイの言葉に頷くカリン。
イワンは乗る気ではなさそうだが…